受領書とは?他の書類との違い・書き方を解説【テンプレ付き】

企業間取引において、正確な取引記録は信頼関係を築くための基本です。その中でも受領書は、納品物の受け取りを明確に証明する重要な書類となります。

当ページでは、受領書の基本知識から作成時のポイント、さらにはExcelテンプレートを活用した効率的な運用方法までを解説します。

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受領書とは

金銭受領書の見本画像_タイトル、日付、受領先、受領した金額などが記載できるフォーマット

受領書は、取引先から納品された商品やサービスを確実に受け取ったことを示す書類です。必ずしも法令で発行が義務付けられているわけではありませんが、取引の事実関係を明確にし、トラブルを未然に防ぐ役割を持ちます。

また、取引記録として7年間程度の保管が求められるケースも多く、内部管理や監査対策の面からも重要な書類です。

他の書類との違い

受領書は、見積書請求書領収書とそれぞれ役割が異なります。

  • 見積書
    発注前に提示される、取引内容や金額の提案書です。
  • 請求書
    納品後、代金を請求するために発行される書類です。
  • 領収書
    代金の受け取りを証明する書類で、受領書とは内容や発行タイミングが異なります。

受領書は、実際に商品やサービスを受け取った直後に、取引先に対して「確かに受け取った」という証明を行う書類として位置づけられます。

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受領書に記載すべき基本項目

受領書は決まったフォーマットがあるわけではありませんが、必要な情報を漏れなく記載することが重要です。以下の項目を含めると良いでしょう。

受領書の基本項目を解説している解説画像_主要な項目ごとに、数字と項目名がわかりやすく表示されている
  1. 受領日・発行日
    受け取った日と、受領書を作成した日付を記載します。
  2. 取引先名と自社情報
    納品先(または受注先)および自社の正式名称、住所、部署名、担当者名など。
  3. 受領物の明細
    商品やサービスの名称、数量、単価、場合によっては合計金額など、受け取った内容を具体的に記載します。
  4. 署名・押印
    書面の場合は受領確認のためのサインや社判を、電子の場合は担当者名や電子印章などで証明します。

これらを正確に記載することで、後の確認やトラブル防止に大いに役立ちます。

受領書の電子化とExcelテンプレートのメリット

近年、ペーパーレス化の流れの中で、受領書もデジタル化が進んでいます。電子メールにPDFを添付する形での送付や、クラウド上での管理が一般的になりつつあります。以下より、受領書のExcelテンプレートを無料でダウンロードできます。

Excelテンプレートを活用するメリットは以下の通りです。

  • 作業効率の向上
    既存のフォーマットに必要項目を入力するだけで、書式や計算が自動化され、手作業での入力ミスを防げます。
  • カスタマイズの柔軟性
    自社のロゴやレイアウトに合わせてテンプレートをカスタマイズできるため、統一感のある書類を簡単に作成できます。
  • デジタルデータとしての保管
    作成したExcelファイルはそのままPDFに変換することも可能。メール送付やクラウド保管により、迅速な共有が実現できます。

このように、Excelテンプレートを利用することで、受領書の作成・管理が大幅に効率化され、業務全体のスピードアップにつながります。

その他受領書テンプレートのダウンロードはこちら

受領書作成時の注意点

受領書は取引の証拠となる大切な書類です。作成時には以下の点に注意しましょう。

  • 発行タイミング
    納品後すぐに作成することで、取引内容が正確に反映され、トラブル防止につながります。
  • 記載内容の正確性
    誤字脱字や記入漏れがないよう、納品書や実際の受領物と照合して正確な情報を記載することが重要です。
  • 適切な署名・押印
    書面の場合は社判、電子の場合は電子印章や担当者名の記載など、証明力を持たせる工夫を怠らないようにしましょう。
  • 保管ルールの遵守
    将来的な監査や税務調査に備え、受領書は一定期間(一般的には7年間)の保管が求められます。

まとめ

受領書は、納品物の受領を明確に証明し、後日のトラブル防止に寄与する重要な書類です。見積書や請求書、領収書との違いを正しく理解し、必要な項目をしっかり記載することで、取引の透明性が向上します。また、Excelテンプレートを活用することで、作業効率が大幅に改善され、ペーパーレス化の推進にもつながります。

受領書作成に不安がある場合は、ぜひ当サイトが提供するExcelテンプレートをご活用いただき、業務の効率化と正確な取引管理を実現してください。