予約管理はビジネス運営において重要な要素です。予約内容を一元管理できる予約表は、顧客対応や社内調整をスムーズにし、ダブルブッキング（予約の重複）を防ぐのに欠かせません 。
例えば、会議室の予約や来客アポイント、サービス業での顧客予約など、あらゆる場面で予約表が活躍します。Excelを利用した予約表は手軽に共有・編集でき、専用システムがなくても必要十分な管理が行えます。
今回は、汎用的に使える予約表テンプレートと職種別のテンプレートを無料配布し、その活用方法をご紹介します。登録不要ですぐにダウンロードできるので、ぜひご活用ください。
汎用テンプレートと職種別テンプレートの紹介
用途に応じて使える予約表のテンプレートを複数ご用意しました。一般的なビジネスシーンで使える汎用テンプレートから、業種ごとに項目を最適化した職種別テンプレートまで取り揃えています。
汎用予約表テンプレート
特徴
- Excelでも印刷でもOK: そのままExcelで入力・保存したり、印刷して手書き運用にも対応。
- どんな業種でも使いやすい: 飲食店、美容サロン、医療機関、社内会議など、幅広いシーンに対応。
- シンプルな縦型リスト: 「日付」「予約時間」「予約者名」「連絡先」「備考」などを一行ずつ管理。
使い方
- 予約情報を上から順に入力: 新しい予約が入るたびに、表の最下行へ追加。
- 必要に応じて列を追加/削除: 人数やコース、担当スタッフなど、業務に合わせて自由に編集。
- キャンセルや変更は備考欄に記入: 取り消し線や「キャンセル」「変更後：○○時」などのメモを残すと管理がスムーズ。
汎用_週間予約表テンプレート
特徴
- 1週間のスケジュールが一目で把握可能
曜日（月～日）と時間帯（例：9:00、10:00、11:00など）のマトリクス形式で、空き状況や予約済みの時間帯がすぐに確認できます。 - 直感的なレイアウト
各マスに予約情報を記入するシンプルな構成で、スタッフ間での情報共有やスケジュール調整がスムーズに行えます。
飲食店向けテンプレート
レストランやカフェの予約管理に適したテンプレートです。
予約日時、予約者名（連絡先）、人数、テーブル番号やコース内容などを記入できるよう項目を用意しています。
来店時間帯ごとに区切られたレイアウトで、席の重複予約防止に役立ちます。
サロン向けテンプレート
美容室やエステサロンの予約管理に便利なテンプレートです。
お客様の名前、希望メニュー（サービス内容）、担当スタッフ、所要時間などを記録できます。
時間枠ごとに予約状況がひと目でわかる構成で、スタッフ間で当日の予約状況を共有しやすくします。
クリニック向けテンプレート
病院やクリニックの予約表に適したテンプレートです。
患者氏名、予約日時、診療内容（または担当医）、連絡先などを管理項目に含み、予約受付から当日の診療までスムーズに対応できます。
時間帯ごとの予約枠が整理されているため、受付スタッフと医療スタッフ間で情報共有しやすくなります。
※上記のテンプレートはすべてExcel形式（.xlsx）で提供され、必要に応じて項目の追加や削除が可能です。自社の業務内容に合ったテンプレートを選び、ご利用ください。
テンプレートの使い方・カスタマイズ方法
配布するExcelテンプレートは、初めての方でもすぐに使えるように設計されています。基本的な使い方と編集方法を以下に説明します。
テンプレートの使い方
- STEP1テンプレートのダウンロード
本記事末尾のリンクからテンプレートファイルをダウンロードし、Excelで開きます。複数のテンプレートが含まれている場合は、用途に合ったシート（またはファイル）を選択してください。
- STEP2予約情報の入力
予約表の見出し行に沿って、各予約の情報を入力します。例えば「日付」「時間」「予約者名」「連絡先」「人数」「備考」などの項目に、それぞれ該当する内容を記載してください。一つの予約につき1行を使用し、新しい予約が入るごとに新規行に追記していきます。既存のサンプルデータが入っている場合は、自社の情報に置き換えてご利用ください。
- STEP3基本的な編集操作（カスタマイズ）
業務量や期間に応じて行や列を追加・削除できます。予約が増えて行が足りなくなった場合は、表の途中に新しい行を挿入してください。項目名を変更したい場合は、見出し行のセルを編集するだけでOKです。書式設定（フォント色や背景色）も通常のExcel操作で変更可能です。テンプレートはあらかじめ見やすいレイアウトになっていますが、自社の運用に合わせて調整してください。
- STEP4保存と更新
入力が終わったらファイルを保存します。日々予約が更新される場合は、随時このExcelファイルを更新して最新情報を維持してください。週や月ごとにファイルを分ける運用も可能ですが、一つのファイル内でシートを分けて管理する方法がおすすめです（例：月別にシートを作成して管理）。こうすることでファイルの分散を防ぎ、必要な予約情報をすぐに参照できます。
以上の手順で基本的な予約表の運用は問題なく行えます。特別なソフトや高度なスキルは不要で、Excelが使える環境であれば誰でも簡単に予約管理を始められます。
カスタマイズ例
提供するテンプレートは自由に編集できるため、業種や業務フローに合わせてカスタマイズ可能です。自社の使い方に合わせて項目を追加したりレイアウトを変更しましょう 。業種ごとのカスタマイズ例をいくつかご紹介します。
飲食業の場合
飲食店では予約者名や日時のほかに「利用人数」や「席番号」を追加すると便利です。例えば個室があるレストランなら「部屋番号」欄を設けたり、コース料理の予約なら「コース内容」欄を追加することで、当日の準備がスムーズになります。予約時間帯もランチとディナーでシートを分けるなど、営業形態に合わせてレイアウトを調整できます。
美容サロンの場合
サロンでは担当者とメニュー管理が重要です。テンプレートに「担当スタッフ」や「施術メニュー」の項目を追加し、予約時に指名がある場合はスタッフ名を記載できるようにしましょう。施術時間の目安も併記しておくと、予約枠の調整に役立ちます（例：「カット30分」「カラー60分」など）。また、お客様ごとにメモ欄を活用して好みや注意点を記録すれば、リピーター対応の質向上にもつながります。
医療機関の場合
病院やクリニックでは「患者ID」「診療科目」「担当医師」などの項目追加が考えられます。予約表に患者さんの連絡先や症状の簡単なメモ欄を設けておけば、受付時の確認がスムーズになります。時間帯ごとの予約枠を調整する際は、診療に必要な時間（例：初診30分、再診15分など）を考慮してExcel上で時間ブロックを設定しておくとダブルブッキング防止に有効です。必要に応じてシートを曜日別や医師別に分けるなど、現場の運用に沿った形でカスタマイズしてください。
これらは一例ですが、テンプレートはExcelベースなのでレイアウト変更や計算式の追加も柔軟に行えます。自社の業務プロセスにマッチするよう自由に編集し、使いやすい予約管理表に仕上げてください。
よくある質問（FAQ）
- Qテンプレートはどのようにダウンロードできますか？
- A
「ファイルをダウンロード」というリンクをクリックすると、テンプレートファイル（Excel形式）がダウンロードされます。リンクをクリック後、ブラウザの指示に従って保存してください。ファイルは圧縮されていない.xlsx形式なので、ダウンロード後すぐにExcelで開いて利用できます。
- Qテンプレートはどのように使えば良いですか？
- A
ダウンロードしたExcelファイルを開き、目的に合ったシートに予約情報を入力するだけです。基本的な使い方は上記「テンプレートの使い方」セクションで解説した通り、各項目（日時や名前など）に従って情報を入力してください。一つのセルに一件の予約情報を入れ、予約が確定するたびに新しい行に追加していきます。入力後は適宜上書き保存し、常に最新の予約状況をファイルに反映させましょう。
- Q印刷する際の設定方法は？
- A
Excelの印刷設定画面で、用紙サイズや向き、余白などを調整できます。予約表は横長になることが多いため、横向き（ランドスケープ）で印刷するのがおすすめです。ページレイアウト設定で「印刷範囲の設定」を行い、必要な範囲のみが印刷されるようにしましょう。列が多い場合は、縮小/拡大印刷機能を使って用紙1枚に収まるよう縮尺を調整すると見やすくなります。また、ヘッダー行（見出し）が各ページに表示されるように「印刷タイトル」を設定しておくと複数ページにわたる印刷時にも項目名が分かり便利です。
- QExcelを持っていなくてもテンプレートを利用できますか？
- A
はい、Excelが手元にない場合でも代替手段があります。Microsoftが提供するExcel Online（無料のWeb版Excel）を利用したり、Googleスプレッドシートにこのテンプレートファイルをインポートして使用することが可能です。基本的なレイアウトや入力方法は同じで、ブラウザ上で編集・共有できます。また、LibreOfficeなど他の表計算ソフトでも.xlsx形式は開けます。ただし、一部レイアウトや機能が完全に再現されない可能性がありますので、使用開始時に体裁が崩れていないか確認すると安心です。
以上が、予約表テンプレートに関する記事とFAQになります。ぜひダウンロードいただき、日々の予約管理業務にお役立てください。効率的な予約管理でビジネスの信頼性と生産性を向上させましょう。
